自慢の祖父
祖父が他界しました。なんと100歳。数か月前から入院し徐々に弱ってしまっていたため、なんとなく予測はついていたとはいえ、やはりつらいものです。
地元の農地改革の中心人物として活躍し、田舎とはいえ、「校区の年配の方は皆祖父の名前を知っている」というすごい人。90を過ぎても自転車に乗り、日課は田んぼの見回りと時代劇鑑賞。家で過ごすようになってからも、文豪の全集を愛読し、辞書を片手に英字新聞を読み、自ら廊下で歩行練習をするという、やっぱり本当にすごい人。語り継ぎたい、自慢のおじいちゃんです。
家族葬なのでまだましだったのでしょうが、お葬式関連というものは本当にバタバタしますね。悲しいのはもちろんですが、準備や久しぶりに会う親戚への対応に追われ、嵐のようでした。一般葬だと、悲しんでいる暇もない忙しさでしょうから、家族葬、いいものだと思います。
田植えと、気づき。
お葬式翌週は田植え!
普段は手伝いなどしないいい加減な私ですが、さすがに今年は実家の両親も大変だろうと思い、2日間田植えを手伝いに行きました。
教わった通りにてきぱきモリモリと働いていましたら、父から「そんなに頑張ったらしんどなるで」とおっとりとした声掛け。
父も母も、おしゃべりしながらまったりと働いてるんですよね。もっとこうしてこうした方が効率よく段取りよく仕事が終わるのになぁ?なんでそんなにゆっくりしてるのかなぁ??その時は不思議でした。
田植えが一段落すると、私はへとへと!
一方で父も母もいたって普通。「明日出荷する野菜を今から採りに行くで~」ですって。
しかも、昨夜も田植えの後、夜10時頃まで野菜の出荷準備をしていたというのです。
私は9時には爆睡してました!
現役農家の体力と、現在休職中ひきこもりの私の体力に差があるのはもちろんですが、
「ダッシュ力はあるけどすぐバテる私」と「長距離ランナーの両親」のペース配分の違いを感じました。
仕事総量は両親の方が上です。
心療内科の先生の言葉を思い出しました。

病気じゃない人は、ダウンしてしまわない範囲で、この波を上下してるんです。
「この波」というのは、上が頑張る、下がダウンの波。もしくは、上が躁、下がうつの波です。
なるほどなぁ~。
「頑張りすぎない」って難しいなぁ。頑張った方がうまくいくやん。と思っていましたが、今回のことで、「いくら頑張っても、その後ダウンしてしまったら意味がない。ダウンしない程度に頑張った方が、結果として多くの仕事ができる」ということを実感できました。
頑張りすぎそうになった時に、このことを思い出したいと思います。
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